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2001年宇宙の旅のcamusonのレビュー・感想・評価

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)
4.3
大まかに3つのパートに分かれています。
広大な自然の中で、猿がモノリスを見つけて騒いだりするパート。
科学者たちが、近未来的な宇宙船の中で談笑したり、会議したりするパート。
木星探索のミッションを負った宇宙船のパート。

ストーリーに沿って、イベントシーンを切り取るのではなく、
いかにもありそうな何気ないシーンをつなげることで、
退屈ながら、リアルでゆったりとした時の流れの中で、
自然とイベントが進行します。
ストーリー上あまり関係なさそうなシーンの選択が、
空想の近未来世界に奥行きを与えています。

この手法は今見ても斬新ですね。

ただ、単調なところもあるので、途中何度か寝落ちしそうになりました。
深夜、眠くなったら睡眠して、次の日の深夜に途中から・・・
を何回か繰り返しました。

猿は、着ぐるみの中身がいかにも手足の長い白人で、
猿っぽくないですね。
アリクイみたいな不思議動物と共生しているのは面白いと思いました。
あと、豹に襲われるところはオッと思いました。それくらいですか。

木星探査編は、終盤緊張感があって良かったです。
宇宙船の中が赤い光に満ちているという発想が大胆で美しいです。
コンピュータが最後の方で擦り寄ってきてワロタ。最後はワケワカメ。
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