不死子

2001年宇宙の旅の不死子のレビュー・感想・評価

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)
4.3
とんでもない映画だった。

全く訳が分からないのに、ただただ時間を忘れて宇宙を感じられる。

149分もあったのに、一瞬に感じた奇妙さ。
どういう作り方したらこんな映画が出来上がるの?
もはや映画というより宇宙を作ったのか?というレベル。

最近シャイニングを観たばかりだったから、キューブリックのこの音楽がもうとにかくすごくてメインは音楽なんじゃないかってくらい特徴的だった。

映像は言わずもがな、綺麗で鮮明で緻密。
プロジェクターで観た方がいいという直感が働いた自分を褒めたい。

そしてSF好きにはたまらない小道具やタイポグラフィや食べ物や装置が沢山詰まってて、最高だった。
見応え十分。

演出の仕方も今まで見たことないやり方で、そして映画全体を通してほぼほぼセリフがない。
唯一物語としてのキーパーソンはHAL9000だったけど、淡々とした声が不気味で最後の最後までキューブリック特有の何か精神からくるぞわぞわした怖さで印象を残していったから凄かった。
先にSFドキュメンタリーで観てたんだけど、当時はこのロボットらしくない声質というのが初めてだったらしく本当に不気味に感じたと。

色々なこと含めまさに今のSF映画の土台はこの映画なんだなと改めて思った。

まさに金字塔。
不死子

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