senatsu

2001年宇宙の旅のsenatsuのレビュー・感想・評価

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)
3.4
SFの金字塔映画。やっと挑戦できた。当時見た人はとても驚いただろうし、これが1968年に作られたと思うと、船内のデザインなどが洗練されていて、そこは見応えがある。

ただし、Tiktokなどのスクロール方の動画に集中力を削られている世代は、3秒待つのも無理なので、この映画は見れないと思う

私自身は、映画界が数値化した、何秒でシーンを変えると集中力が持続するかみたいな黄金率で作られた映画に甘やかされているため

この映画の長すぎる演出は、もっぱら不快だった…

開始5分黒いだけの画面をみせられる。機器の故障かと思う。
それぞれの場面がやたら長く、引っ張るわりには、回収もせずに暗転させて雑に次に繋いでしまう。
咀嚼してるシーンは1秒うつれば十分なところを5分それを見せられ、何か意味があるのか?と次の展開を息を呑んで待てば、雑に暗転され関係のないシーンが始まる。意味なんてなかったのだから、時間を無駄にされてる感覚はすごい。

後半40分にサスペンス要素が加わり、やっと面白くなるか!?と期待するも、それも発展せず10分後にはまた失速する。

当時からAIを予見したところは、原作が褒められるべきだし、この映画の評価に加算はしない。
美術スタッフの仕事は、⭐︎4.7だと思う。
肝心の映画として、映像作品の部分をみると最悪な部類にはいるかと…
とにかくテンポと間が最悪なので、そこに殺されてしまう素晴らしい美術や原作が、すごく勿体無い。 
senatsu

senatsu