初めてこの映画を見た時大抵の人がそうであるようにストーリーがよくわからなくてただ前衛的だったなくらいにしか思わなかったが、小説を読み、しっかりと内容を頭に入れた上で見ると本当にとんでもない映画だということがわかる。
映画というか、フィクションの中で最も壮大な話であり、宇宙や永遠、生命に触れ、神を表現する。地球外の知的生命体に関するものは多々あるがここまでのスケールでやるという点で頂点ではないかとわたしは思う。
小説を読んだ時のたりない想像力を補完してくれるキューブリックの映像美。よくこの内容を映像にできたな。小説を読んだらこれが正解であり、これ以外はあり得ない。それにしても説明は省かれすぎだが。
狂気的な映画ではあるが、「現実は遥かに異様であるだろう」というアーサーのまえがきがさらにこの映画を面白くする。
