このレビューはネタバレを含みます
根底に潜むテーマを読み取り、理解し、感動する映画。
それだけに視聴者に判断を委ねる作りになっているため余白が多く抽象的で個人的には退屈。
例えば、冒頭の猿の進化の過程を描いたシーン。猿の授乳のシーンを監督の面白くないの一言で削った逸話は有名ですが、そもそも猿のシーンは20分程続くところをもう少し圧縮しても良かったのでは...
世間での高評価は「60年代の当時にしたら」というカッコ書きがあって、なおかつストーリー度外視での評価かなと思いました。
もちろんCGのない当時の創意工夫された画期的な撮影技法、AIの暴走の先見、薄型テレビといった近未来セットなど、後世に大きな影響を与えたという点は評価されるのは分かりますが、それが面白さとは個人的には直結しなかったです。
例えば猿が投げた骨が宇宙船(衛星?)に変わるシーンも、共に武器に見立てているなど考察はありますが、ただただ製作者のドヤ顔がちらついてしまいました...