このレビューはネタバレを含みます
見応えはあったが後半、ご都合主義な展開が目に付いた。最後はヒネリすぎて、あれ、巨悪はどーなった?ってなったよね。
最も分かりにくいのがビンガムの最後の行動。ビンガムはわざわざ軍服に着替えてまるで戦場に向かうようだった。標的はカル?それとも多数を巻き添えに自決する覚悟だったの?
逮捕されたのはスティーヴンだけでポイントコープはお咎めなし。製作サイドは政府と癒着した巨額の戦争ビジネスに警鐘を鳴らしたかったのだろうが、ビンガムに託したメッセージがぼやけてしまった感。
ポイントコープのモデルになったブラックウォーター(現Academi)の関連記事を読み始めたら映画より興味深かった。「ニソール広場の大虐殺」は2007年、この映画の製作が2009年。もはや民間軍事会社なしには戦争が継続できないほどの依存ぶり。事実の重みとその衝撃の前にはフィクションは霞んでしまうな。
ラッセル・クロウがむさくるしかった。髪型も体型もほぼリボウスキなのに、ジェフ・ブリッジスは好きでラッセルはダメってなんでかな。