シェール、ウィノナ・ライダー、クリスティナ・リッチと出演者がよかったから視聴してみたものの、期待していた家族のドタバタコメディとは違っていてホームドラマのような映画でイマイチだった。全体的にキャラ強めの方が良かった。

シングルマザーのレイチェルは、恋が終わるたびに18回も引越しを繰り返してきた。15歳の娘シャーロットは多感な時期で、妹ケイトの面倒をしっかりと見る反面、母親に振り回されてばかりで心労がたまり突飛な行動を繰り返していた。ある日、マサチューセッツに引っ越してきた一家は靴屋の店主ルーと出会うが...。

キャスト、世界観、ファッション、音楽、脚本全てがクリーンヒット！！まさに自分はこういう映画が好きだと痛感させてもらえた一本でした。90年代のウィノナの作品は本当に傑作揃いですね。
1963年のマサチューセッツを舞台に、風変わりな一家の3人の女性たちが恋や周りの人々との関係を通して、それぞれ成長を遂げていく。何か大きな出来事が起こるわけでもなく、お話は淡々と綴られていくのですが、テンポも良いし先が読めないし、とにかくじっくり見入ってしまいました。演じているのがシェール、ウィノナ、そして子役時代のクリスティーナ・リッチという素敵すぎるトリオなのもツボ。3人ともものすごく可愛い！！

シェール演じる恋多きお母さんもなかなかブッ飛んでいたけど、それ以上にウィノナの役が中二病とメンヘラを併発していて重症です（笑）。想いを寄せるジョー君との妄想を膨らませる一方で、ユダヤ教徒なのにカトリックへの信仰心が異常なほど厚かったり...これはウィノナだからこそ演じられるキャラクターだなと。やはり親子はどうしても似てしまうんですね（笑）。キスしただけで産婦人科に駆け込んで、「私妊娠したんです！！」と焦るシーンは爆笑でした。こんな子見たことない...。
クリスティーナ扮する妹のケイトも小さいのにかなりの曲者。水泳選手目指してお風呂で息を止める世界記録を更新しようとしたり、突然秀逸に毒を吐いたり、これまたクリスティーナらしい役柄で最高でした。ちょっとぽっちゃり体型で、ぷりぷりお尻を振ってダンスしちゃうところなんてもう食べちゃいたいくらい可愛い！！
そんな3人を時に父親代わりとして、そしてレイチェルの彼氏として懸命に愛を注ぐルー役の故ボブ・ホスキンスも印象的でした。色んな作品で彼を観てきましたが、本作のルー役は特に好感が持てました。

独特のユーモアの要素もありながら、母と子の葛藤であるとか、ケネディ大統領暗殺などの時事ネタも入れつつ、最後はホロリとさせられる心温まるストーリー。60年代のカルチャーもふんだんに盛り込まれていて、とにかくセットから衣装までオシャレなのも本当にツボ。浴槽で人魚の格好してじゃれるシーンとか、3人で踊りながら料理するシーンとか。なんだかアメリカンで憧れちゃう〜！
何気ない日常の中に、少しのブッ飛び（笑）と幸せがなんとなく垣間見える作品を求めている方！ぜひご覧ください！

ボス

1963年、母子家庭のフラックス家
他人とのしがらみを嫌う風変わりな母親、ユダヤ系でありながらカトリックの尼さんを夢見る長女、水泳のチャンピオンを目指す次女
この三人を軸に母と娘との絆を描いた心温まるドラマ

家族の良さ

山あり谷あり
ただ、楽しい場面が印象的でした

甘酸っぱい恋愛にキュンとする

2人ともカワイイです