らんらん

うるさい妹たちのらんらんのレビュー・感想・評価

うるさい妹たち(1961年製作の映画)
4.0
気ままに振る舞うプロレタリアな不良グループがいまして、その中に絵描き志望の川口浩、その彼女仲宗根美樹がいます(他にも何かとリンチだ!と叫ぶ宮川和子や渋沢詩子も所属)
一方ブルジョワ層にも遊びまわってる不良グループがあってここにいるのが江波杏子(他にはミッキーカーチスがいる)
住む世界が違うんだけど川口浩と江波杏子がなんか出来ちゃってイチャイチャするの
嫉妬する仲宗根美樹ら女たち、さらには仲宗根美樹の姉岩崎加根子、その会社の副社長永井智雄なんかも絡んできての変な緊張感が漂い、どう展開するのか予想がつかない物語

川口浩いるしこれも太陽族映画になるのかなー、なんか少し違う気もするけど後のことなんか考えないぜ!好きに振る舞うんだ!って点では同じかもしれない

この映画、主役は仲宗根美樹だと思う
初めて知ったけどなかなかかわいい、名前の通り沖縄系の顔立ちなかわいらしさ、でも甘えたりかわいい顔をしながらも気性の激しい面も見せる役でなかなか好演です
江波杏子はもう1人のヒロイン、劇中ヌードモデルのシーンがあったり、車の中で全裸になったり、父親永井智雄の前で服を脱ぎ始めたり、何かと肌を露出するシーンが目立ちます(こんなことしてても処女なんです!w)

思うのは、、、永井智雄&江波杏子の親娘、岩崎加根子&仲宗根美樹の姉妹にしてもなんでそうなった?w みたいな異様な関係に見えちゃう、特に江波杏子なんかどう育ったらあんな風になるのよ

なんかね、昔の人って老けてるってか大人な感じするんだけど、心理的にはそうでもないみたいな?なんかみんな反抗期?中学生?みたいな幼くも見えちゃう
冷めてるようで熱かったり、この辺は理解するの難しいところ

個人的には結構好きな映画、あらすじで書いた変な緊張感、物語がどう展開するのか読めない、この辺が楽しめた

印象に残るシーンは
熱湯リンチを受ける川口浩、四つん這いで徐々に熱くなるシャワーのお湯にひたすら耐えるシーンのインパクトw

あと!この映画で一番気になったのは「ける」って言葉
ヤっちゃうことをみんなそう呼ぶの、初めて聞いた表現
川口浩たち仲間内だけってわけじゃなく、江波杏子やその婚約者も使用してることからして当時の若者?では当たり前の表現なのかな
でも、、、当時の他の映画見てても聞いたことないなー

新文芸坐の江波杏子特集にて「恋にいのちを」に続いての鑑賞
どちらも江波杏子が出てるってしか知らないで見たら、どちらも増村保造監督作品だった!なんか得した気分?来て良かったです
上映後の藤巻潤さんのトークショウも良かった!トークの中で出て来た作品も見てみたいなーと

なんか「あなたと私の合言葉〜」で当時かけだしの藤巻&江波も出ていたらしく川口浩と野添ひとみがバイク?に乗るシーンで代わりに乗ってるとか
この映画見たことあるから尚更気になったわー、そんなシーンあったっけ?でもその為だけに確認するのもなー、いつかにとっておこう、忘れちゃうので書いておくw
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