藍多左乃介

地雷を踏んだらサヨウナラの藍多左乃介のレビュー・感想・評価

地雷を踏んだらサヨウナラ(1999年製作の映画)
3.9
舞台は1972年カンボジア。フォトジャーナリスト、一ノ瀬泰造の実話に基づく物語。

職業としての「勇気ある戦場カメラマン」と言うよりも、個人としての一ノ瀬にスポットを当てた構成。
主人公を浅野忠信が好演。その姿からは単に反戦や報道人の使命感だけでなく、「一発当てたい」気持ちも見え隠れする。葛藤やある種のエゴが飄々としたキャラと同居しており、心の奥底が見えない。それが話に奥行きを与え、単なる記念碑的作品から脱却した価値を生んでいる。
藍多左乃介

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