あー

晩秋のあーのレビュー・感想・評価

晩秋(1989年製作の映画)
3.8
165センチの私を150センチ位まで
縮めたら母になる。
父曰く、電話の声はそっくりだそうだ。

わたしがいまだに思春期を
ぶつけられるのも両親だけだ。
おい。40超えとるのにいまだに。
は、ご勘弁願いたい。
友達親子でもないし、
連絡なんぞ頻繁には取らん。
しまいには"生きてるか"と母から
連絡が来る始末。

他人にわがままやぞんざいな言葉を
使う事は苦手なので、
唯一それを出せるのは両親だけだ。

いまだに親に甘えているんだろう。
24歳で家を出て、実家に帰るのは
数年に一回。なので、両親が三重に
半年に一度会いにくる。

玄関を開けた時から2人で
大騒ぎなので"やかましいッッッ"と
笑いながら出迎えつつも、朝8時に
来た時は早すぎてブチ切れする。
いつも9時過ぎやったやおまへんか。

でも決まって感情をぶつけて
しまうのはこの映画の主人公のように、
母に向けてだ。今、思ったけれど。
全てを包み込める"母性"を持つからこそ
母に対して感情をぶつけても大丈夫。
っていう気持ちがあるのかも。

生真面目で口やかましいのは、
残念ながら?私が能天気な父の気質を
受け継いでしまったから心配なんだろう。

わかる。

わかるよ。のぶえ。

しげるの能天気な気質、
昔は大嫌いだったけれど。

今でも娘の前で母が好き。と
時々言うてきたり、この母には
この父なんだろうな。と、
今では理想の夫婦でもある。
お風呂も一緒に入っとったしな笑
今もそうかは知らんけど。

映画の中での奥さんも、
私が男やったらご勘弁願いたい。
と思ってしまうが、やはり
あの旦那さんにはあの奥さんが
必要なのだろうー。

父と息子の愛。
祖父と父と孫息子の愛。

そして夫婦の愛。

その帽子は嫌いだ。と言っていた妻が
最後に被っていた姿。

タイトルはDADだが、
自分の父だけでなく、母の事も
考えてしまう映画だった。
あー

あー