サトタカ

キッズ・オールライトのサトタカのレビュー・感想・評価

キッズ・オールライト(2010年製作の映画)
3.8
ヤリチン&セルフィッシュかつセクシーなマーク・ラファロ、(ハルクの学者みたいな)いい人役よりリアリティがあるように感じた。ストレートなオトコなんだけど、意外にもレコードコレクションにデヴィッド・ボウイの初期やジョニ・ミッチェルがあるところがすばらしい。異性愛者だけど、黒人女性と付き合っていたり、民族や性の多様性に理解があるタイプなんだろう。こういう演出って日本だとなかなかないんよね。音楽の趣味で人となりを出すのってすごく伝わると思うんだが…。
少女っぽさを残した潔癖な高校生役のミア・ワシコウスカは演技もうまく、美人なんだけど、そこまで美人すぎないあたりがよい。
少し内向的なレイザーくん役のジョシュ・ハッチャーソンはのちに「ハンガーゲーム」で活躍。声優も上手いみたい。やさしい性格の男子を演じるのが似合う。
アネット・べニングは性格のキツいおばさん役似合うよねぇ。どうしても名作「アメリカン・ビューティー」のケヴィン・スペイシーの奥さん役を思い出しちゃう。レストランでアサイー・スムージーとかオーガニックフードの話にぶちぎれるシーンは口が悪すぎて笑う。ドクターだしよっぽど稼ぐんだろうなぁ。
ジュリアン・ムーアは印象的なのは「ブギーナイツ」かな。この人も若い頃、ほんとにきれいだった。
この二人がレズビアンカップルっていうのがそもそもクセが強い。だからこそ物語の推進力になっているわけだが。
見てるといろいろ切なくなる家族愛の秀作。
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