人間を関係で描くと時代が出る、個で描くと普遍が出る、だったか。そんな、どこかで目にした言葉を思い出す。
描かれる「関係」はほとんど見当たらず、わずか描かれるあれこれも酷く時代錯誤的にしか見えて来ず…
なにしろ『17歳の“風景”』なのだから、若松孝二が「俺の先生」と語る松田政男や同志たる足立正生が60年代に作った風景映画『略称・連続射殺魔』は間違いなく念頭にあっただろう。『連続射殺魔』が不在の永山…
>>続きを読む少年が孤独な持続の中で見たものは、決して言葉にできない。厳密に言うと言葉にならないだろう。言葉を風景が置換するからである。風景は生き物だ。人間が争って築き上げた歴史と文明の向こうで風景は独立した個の…
>>続きを読む若松監督らしく見たもの一人一人に訴えかけるような作品。 自転車をひたすら漕いで少年は何を感じたのか。 壮大な海を目の当たりにして生きているという実感が湧いたのか。 様々な人との出会いを通じて生きるこ…
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