L.A.コンフィデンシャルの作者、ジェイムス・エルロイが原作。
暗黒L.A.4部作の第一弾。
実際の猟奇的殺人事件にインスパイアされて書かれた作品ですが、この事件自体メインテーマではなく、この事件を解決するために行動する主人公が知ることになるL.A.の闇を描く作品です。
入り組んでるんですよ、人間関係も、お金の流れも。でもデ・パルマ監督はその辺は得意じゃないみたいで、今一つわかりにくい。
カメラワークはとても良い。後にゴシップ誌でブラックダリアと呼ばれるエリザベスの遺体が発見される長回しシーンの素晴らしさや、薄暗い建物内での流れるような動きも目が離せない。
しかしだ。キャストは一考の余地あり。メインの3人は良いとして、主人公ジョシュ演じるバッキーが、目を奪われるほどの美しさを持つはずのマデリンをヒラリー・スワンク。んー。違う。彼女とかウィノナ・ライダーとかは、危険というか脆さを感じさせるけど、ノワールで人を惑わす危険さではない。
もっと暗い華やかさが欲しい。
ところでブラックダリア事件て知ってますか？本当にひどい事件でね。気の毒だよ。人間の恐ろしさについて考え込んでしまう。
