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ブレインストームのumihayatoのレビュー・感想・評価

ブレインストーム(1983年製作の映画)
5.0
脳情報伝達装置を完成させた開発チーム。
それは記憶や五感・知覚に至るまで全ての脳の情報を記録伝達する装置だった。

その装置は性的にも軍用にももちろん悪用されようとしたが、言葉では伝わらない感情をも伝達できるので、主人公夫婦の冷め切った仲も回復させる等のいい側面もあり、開発チームは政府や軍からこの技術を守り、良心的利用をしようとしていた。

しかし、中心的な女性が心臓発作で突然死。
研究室は軍に接収されてしまう。
そんな中、彼女が死に際、その脳情報を記録していたことが分かり、主人公はその「死の記録」を見ようと試みる。

というお話。

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いやー!面白かった!
開発チームvs上層部という対決も爽快だし、なによりこの技術の倫理ギリギリのロマンがアツい。
しかも、映画や本等においての「死の描写」というのは、製作者の死生観や宗教観がモロに表現されるので、どうしたってお口あんぐりのトンデモ映像。
楽しくないわけがない。
本作も振り切っておられました(笑

とりあえず、科学の軍事利用はクソ。
もちろん科学だけじゃなく。
科学者のどうしようもないピュアさにも問題はある気はするが、誰がなんと言おうとも軍事利用はクソ。
兵器を発展させるよりも、世界から少しずつ兵器を減らし、ビジネス・憎悪・格差・宗教全ての戦争の原因を少しでも無くすような科学の利用を望む。
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