BouzuMiura

ブレインストームのBouzuMiuraのレビュー・感想・評価

ブレインストーム(1983年製作の映画)
4.0
押し入れからDVDが出てきたので久しぶりの鑑賞。

この頃のクリストファー・ウォーケンにはハズレがなかった。
映画開巻からマイケル・ブレイス(ウォーケン)とカレン(ナタリー・ウッド)夫婦の関係は破綻してるがその原因はおそらくルイーズ・フレッチャー演じるウォーケンの上司リリアン。研究一筋の理系女子の成れの果てだが芯があって魅力的なオバサン。青二才のウォーケンはこのパイセンに心やられてる様子。
夫婦関係修復のためラブラブだった頃の記憶を詰め合わせた記憶テープをマイケルがカレンにプレゼントして一緒に再生することで(カレンからの怒りのイメージの返答として自分の愛のイメージを返すあたりが泣ける)夫婦仲はもとに戻るが、カレンへの愛が戻ったことで生まれたリリアンへの恋慕とのアンビバレントを解消するため、リリアンが残した死のテープを(命を賭して)再生する選択をする。この流れに胸熱くならない人はもう映画見なくていいよ。傑作。
この映画の初見は中2の頃なんで中坊じゃないとわからないのかも(笑)

ラストの死の間際の走馬灯のビジュアル、リリアンの記憶がバーっと集まって曼荼羅みたいになるとことか天使みたいなのがいっぱい空にのぼっていくとことか宗教映画みたいになりそうなのにそうならず普通に「大特撮イエーイ!!」て感じなのが80年代的良さかな。
BouzuMiura

BouzuMiura