粉雪

ザッツ・エンタテインメントPART3の粉雪のレビュー・感想・評価

3.5
TSUTAYAプレミアム会員だからって、最後に借りたのが3月13日ってのはいくらなんでもビドイですね😱。
当時、キャンペーンで10枚まで旧作借りられたんですよ。
いい加減早く見て、返却して新しいの借りないと他の人に迷惑だ、とラストの1枚見る事にしました。

前作から18年の時を経ての3作目。
ジーンケリー最後の撮影だそうです。
すでに病に侵されていたにもかかわらず、奥様と一緒に撮影所に来て、一切不満を漏らさず監督の指示通りにテイクを重ねていたとか。

今回は名作の様々な裏話、カットされた秘蔵映像、撮影方法などメイキングの大好きな私にはとても嬉しい作りでした。

エリノアパウエルの大掛かりな撮影の仕方は特に面白かった。
中国雑技団ばりのくにゃくにゃ姉妹など、アクロバットもやってたんだ😳。

何度も不況の時代の気晴らしに最適の娯楽とナレーションが入ったが、コロナの今、分かるなぁ。
理屈なしで見ていて楽しいもの。

見たくなった映画は、ジーンケリー「サマーストック」、新聞紙ときしむ床とダンス。

編集でカットされたシーンも次々と出てくるのも嬉しい。
ジョーンクロフォードの吹き替えと同じ歌を「バンドワゴン」でシドチャリシーが踊ってカットされたのを比較したナレーションはなかなか辛辣。
クロフォードって嫌われてたんだろうか🤔。

レナホーンが黒人ルーツとは知らなかった。
映画は見たことないけど、裏話で当時の人種問題に踏み込んでいて興味深い。
エバガードナーの公開直前に吹き替えられた歌声と本人の歌声と。
他にも精神を病んだジュディガーランドの途中降板のお蔵入りフィルムや、アステアのダンスの撮り直りシーンの比較でわかる彼のダンスの正確さ。

エルビスプレスリーの監獄ロックまで、その歴史は綴られる。
メイキング、裏話好きの私にはとても興味深いシリーズ最終巻でした。
粉雪

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