Omizu

芙蓉鎮のOmizuのレビュー・感想・評価

芙蓉鎮(1987年製作の映画)
3.8
【1988年キネマ旬報外国映画ベストテン 第5位】
古華の同名小説を原作とし、文化大革命時代を生きた女性を描いた大河ドラマ。中国・アカデミー賞である金鶏賞では作品賞など4部門を受賞した。カルロヴィ・ヴァリ映画祭ではグランプリを受賞した。

これはちゃんと時代背景を知らないと置いていかれるやつ。1963年から1979年まで文化大革命の始まりと終焉を一人の女性を通して描いていく。

なかなかに長い作品ではあるが、それに見合った濃い内容のドラマだった。主人公たちを圧迫する女性幹部を演じた徐松子が素晴らしい。顔の圧がすごい!実際金鶏賞で助演女優賞を受賞している。

米豆腐ってどんなのなんだろう。普通の豆腐とは違うのかな。食べたくなる。国営食堂をさしおいてあんなに繁盛しているってことは相当美味しいんだろうなぁ。

文化大革命に詳しいわけではないので細かく言うことはできないが、一つの大きな時代の波を乗り越える女性を繊細に描いている。かなり見応えがある一作だ。
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