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用心棒のKHのレビュー・感想・評価

用心棒(1961年製作の映画)
2.5
黒澤明の娯楽寄りの作品は、当時の映画業界の文脈を掴んでないと映画マニアのように楽しめないなと思った。
確かに観ていて面白いけど、正直この手のエンタメは現代にあり溢れており、自分のような若い人にはあまり刺さらないのかもしれない。
七人の侍などにも言えるが、当時の日本映画の常識を考えると、全てにおいて一流のエンタメだし、当時の人が観たら大切な一作品になるのかもしれないし、マニアの方々はカメラワーク云々と興奮するかもしれない。
しかし、現代の刺激過多の映画に慣れた若い方には「こんなものか」と思われてしまうだろう。
それとも、もう少し大人になったら良さが分かるのだろうか?
しかし、「生きる」や「羅生門」など本質的なものを描いた作品は現代でも生きている。
巨匠といえども、みな名作とは限らない。勿論自分は面白くないからとその作品を全て否定せず、なぜこの作品が多くの人に愛されているのか考えるべきだと思う。
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