あっくん

ディープエンド・オブ・オーシャンのあっくんのレビュー・感想・評価

4.5
以前から観たかった作品を消化中です🎶

🌊あらすじ
1988年のウィスコンシン州マディソン。写真家のベスは夫パットと2人の息子、生まれたばかりの娘の5人で幸せに暮らしていたがある日、ベスは高校の同窓会に子供たち3人を連れて行くが、7歳の長男ヴィンセントに手をつないで待っているように言っておいた3歳の次男ベンが、ベスが少し目を離した隙に行方不明になる。
担当のブリス刑事らの懸命な捜査にもかかわらず、ベンが見つからないまま9年後、家族でシカゴに移り住んだベスは、ある日、近所に住む芝刈りバイトの12歳の少年サムがベンにそっくりであることに気付くが、まるで他人の様に幸せに過ごしていた…。

🌊感想
タイトルを和訳すると“深き海の底”ととても印象的な題名とは裏腹に、リアルな複雑さでとてもやりきれない気持ちになる作品です…。
いきなり大切な人が突然失ったという絶望から数年、大切な人が戻ってきた希望を見い出せたかと思えば、時間とすれ違いが複雑化してしまうという残酷さ…。
少しずつ向き合っていく事により、家族とは一体何なのか❓絆とは一体何なのか❓…っと色々と考えてしまいます。
ラストシーンではまるで“深く海の底”にあった物が光から這い上がった様な再生の絆と新たな希望への未来を感じます。まだまだ長い道のりかもしれなくても、ゆっくりと向き合って進んで行くと思いました…。
( ꈍᴗꈍ)

🌊キャラクター
一人一人の繊細な心情が観ていて伝わってきました…。
絶望と希望を味わいながらも、複雑に絡み合った紐をゆっくりと解く様に、苦悩と葛藤しながらも向き合っていく母親…。
再び家族の幸せを取り戻そうと必死の父親…。
現在の幸せから突然の過去の真実と偽りに戸惑う次男と育ての父親。
どのキャラクターも複雑でとても歯がゆい存在感💦
(;ŏ﹏ŏ)
でも一番印象深いキャラクターは長男…。
愛情が足りなくちょい不良青年ながらも、不器用な優しさと自責の念を抱え、まるでガラスの様な繊細さと脆さな存在感は影の主役だと思います。

🌊惜しい所
大ファンなウーピー・ゴールドバーグが出演していたのが観るキッカケで、ウーピーが出演していると何だかホッと安心しちゃう元気印の女優さんですけど、珍しく印象が薄めでした💦

🌊キャスト陣
母親ベス役はミシェル・ファイファー(アイ・アム・サム、スター・ダスト、オリエント急行殺人事件)
父親パット役のトリート・ウィリアムズ(ベガスの恋に勝つルール、太平洋の奇跡、127時間)
長男ヴィンセント役のジョナサン・ジャクソン(エバーラスティング 時をさまようタック、ダンシング・ハバナ)
次男ベン役のコリー・バック(海の上のピアニスト)
幼い長女ケリー役のアレクサ・ヴェガ(スパイ・キッズシリーズ、シン・シティ復讐の女神)
そして刑事キャンディ役のウーピー・ゴールドバーグ(ゴースト ニューヨークの幻、天使にラブソングをシリーズ、ラットレース)等。
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