Mia

ディープエンド・オブ・オーシャンのMiaのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます


同窓会が行われるホテルのロビー。
人がたくさんいる中で、数分間、長男に次男を見ていてと2人から目を離したすきに、同い年の子供を亡くした同級生に連れ去られてしまう次男。

どこを探しても見つからない。

誘拐犯は自殺。
でも、誘拐された本人は、2人に愛され、母と思っていた人が自殺した後も父と慕う人を愛し続けている。

本当の家族の元へ戻った後も、育ててくれた父の元へ戻りたいと。


悪いのは誘拐犯の同級生。
でももう死んでいる。
家族はベンに会える日をどれほど待ち望んでいたか。父と母はいなくなった弟への気持ちが大きすぎると気づいている長男。自分のせいでもあるとわかっているからこそ、寂しい気持ちを表に出せない。

彼女の連れ子だと信じて育ててきた子は誘拐された子供。そんなこと知らずに愛を注いできた父と子の関係はそんな簡単に切れるはずない。

犯人が亡くなった今、
全ての人が辛い思いをする。
本当の家族も、育てた父も、誘拐されてしまった子も。

ただ、最後のお兄ちゃんとのシーンがほんの少しだけ希望を見せてくれた。
育ての親の元へ戻ったサム。でも、最後は本当の家族の元へ。
みんなを不幸にしたくないと思うベン・サムの気持ちはわかる。
どちらの家族とも縁が切れずに生きて行ってほしい。

箱の中に閉じ込められたベンは怖がらなかった。
だってお兄ちゃんが見つけてくれるって信じてたからね。
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