正善院市法秀

いのちの朝の正善院市法秀のレビュー・感想・評価

いのちの朝(1961年製作の映画)
-
みんな大好き♥文子&いづみ祭【5】

先日の作品で宇野さんをもっと観ていたかったと書いたが、その繋がりで★
こちらは宇野重吉ファン大満足の作品♪
宇野さんが画家を演じているので、絵を書くシーンが何度も出てくるのだが、四角いキャンパスに合わせているのだろうありとあらゆる窓や戸や壁が美しく配置され、観ていてとても心地の良い構図になっている。
父が娘の絵を書くという行為は、まるで父娘が神々しく心と心を通わせる近親相姦のように見える。
そうすることで娘は誠実と純粋の中に混入していた父の意固地な部分をろ過し、そして父もまた本当は目の中に入れても痛くない愛弟子を慕う娘の清らかさを白いキャンパスに投影出来たことで初めて、娘の幸せを見守るだけの余裕が出来たのかもしれない。
個人的にはとても引き込まれる作品。
本作はDVDが発売されています♪

で、先日予告した私が思う芦川いづみさんの魅力☆

【その1】美しい発音。
もちろん声も美しいのだが、声が美しい女優さんなんていくらでもいる。
彼女の言葉が他の女優さんと別格に良いのが、台詞の一語一句がとてもクリアに聞こえること。
まるで普段の声では届かない未開発な耳の部分にまで響いてくるような錯覚に陥るのだ。

【その2】口元の美しさ。
注目したいのは左右の口角の脇にできる皺ではなく斜めに入っている短い線。
この左右の線が天然のアクセサリーの如く、口元を非常にキュートで美しく爽やかに見せている。
そして微笑むことでより一層このアクセサリーが際立つ。
この【短い】線が最大のチャームポイントではないかと思う。
因みにこのが少しでも長いとババ臭くさくなり、逆に大きなマイナスポイントになる。

今も昔も美しい女優さんをあげたらきりがない。
それでもこの2点に関して彼女は突出していると思う。
異論は認めませんよ~(笑)
どこに魅力を感じるかは私の自由ですからね☆彡
正善院市法秀

正善院市法秀