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ゾディアックのKKのレビュー・感想・評価

ゾディアック(2006年製作の映画)
3.7
ジェイク・ギレンホール、マーク・ラファロ、ロバートダウニーJr、キャストが豪華。
この3人出てるだけでテンション上がる。
とはいえ、内容が内容だけにそんなところに構っている暇はなかった笑

3人の演技もいいけど、それ以上に事実と脚本のインパクトと難解さが大きすぎた。
こういう映画ってどういうモチベーションで見ればいいか毎回謎に思う。ド派手なアクションがある訳じゃないし、かといって大どんでん返しや大きな面白い伏線回収があるわけでもない。元々が実話で、数少ない手がかりで地道にゆっくりと物語が進んでいく。ドキュメンタリーともちょっと違う。
見終わった後も、「あー面白かった!😆」とはならんのよなぁ。むしろ大いにモヤモヤが残ってる笑



ゾディアック事件は、かなり昔にテレビで見たことあったくらいでほとんど知識はなかった。当時の警察と市民にとっては、相当恐ろしく、大変な事件だったと分かる。明らかに手がかりが少なすぎる。人がいない所で無差別に殺すって、ある意味簡単に完全犯罪が成り立ってしまう。

監視カメラもない時代に、筆跡と指紋だけでよくここまで捜査したなって単純に驚き。最終的には、権力も知識もある警察よりも、時間と自由を持った漫画家がここまで証拠を集められるんだから、やっぱり正攻法では勝てなかったってことだと思う。

答えがあるか分からない謎解きを4年も続けるって相当ドM。まぁ、これが真実かどうかは分からないけど、漫画家のグレイスミスにとっては答えが出たって結論なんだろうな。

この事件って真実が分かったとしても自分の人生に何にも影響がない。それなのにここまで必死になるって、すごい。

最後まで見ても、非常にモヤモヤは残るけれど原作の本を読む気にはなれない笑
2度は見ないけど、まあ、見てよかった映画
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