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ゾディアックのNICEのレビュー・感想・評価

ゾディアック(2006年製作の映画)
4.0
デヴィッド・フィンチャー監督作品で一番過小評価されている映画。

『セブン』や『ファイト・クラブ』での「衝撃の展開・どんでん返し」で有名になってしまったデヴィッド・フィンチャーが「サスペンスは結末より過程なんだ!」と拗ねて作ったのが今作なのだと個人的に思っている。

似たような未解決事件を描いたポン・ジュノ監督の『殺人の追憶』では、大胆にユーモアやギャグを入れてエンタメ性を保っていたが、今作はクスッと笑える部分はあるが比較的シリアス。それなのに飽きずに観れるから凄い。非常に不謹慎だけど実話それだけで面白い…

事件の概要は前半で描き、後半では事件に取り憑かれた人々を描くという、ヒッチコックの『めまい』に通ずる少し変なストーリー構成が面白い。

マーク・ラファロ、RDJ、ジェイク・ギレンホールの3人はもはやマーベルの俳優というイメージが定着しちゃったが、今作みたいな地味なドラマの方が似合うよ!
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