たむランボー怒りの脱出

ゾディアックのたむランボー怒りの脱出のレビュー・感想・評価

ゾディアック(2006年製作の映画)
4.0
たぶん人が自分の人生の意味を確信する瞬間が写ってる映画。終わりになってジェイク・ギレンホールが真犯人らしき人物の顔を見る。このときの喜びは何にも変え難いものだったと思うし、この瞬間こそ彼が人生の意味を見出した瞬間だったとしても何ら不思議ではない、そう考えると、地下室で生命の危機を感じ慌てて逃げるあのゾーっとするような場面でも、むしろそれを楽しんでいたように思える、ジェイク・ギレンホールはこの映画のなかでずっと充実している。
最近『アンナ・カレーニナ』を読み終わって、レーヴィンという第二の主人公がずっと人生の意味を考え続けてる人で、最後の方に一瞬だけ確信して「あ、俺もう人生全部大丈夫になったわ」みたいな場面があって、それを思い出したり。