このレビューはネタバレを含みます
実際に焦点が当てて描かれるのは事件を追う3人だけど、たくさんの名前と情報が入り乱れるし時間の流れも早いから一瞬も気が抜けなかった。
未解決事件だし、事件の真相ではなくてゾディアック事件に関わって翻弄される人々にフォーカスした内容だから、犯人が分からない事に観終わってもずっとモヤモヤする。
犯人は結局実行役のアーサーと手紙関係役のヴォーンの2人なのかな。地下室のシーンで階上で物音がしたのはアーサーが家の中にいたから?真実が分からないからこそ、あの地下室のシーンが特に印象的だし未だにハラハラする。怖い。
アーサーの入院中と亡くなってからは手紙も無言電話も無いってことは出来過ぎなくらいアーサーが怪しいけどな。リックマーシャルの情報を伝えた匿名電話も誰だったのか分からずじまい。
この映画はグレイスミス視点で事件を捉えた作品だから、あくまでゾディアック事件のほんの一部でしかないし本当のことは犯人以外分からないのが実際の未解決事件を描く作品の面白さだと思う。後味の悪さもこういった作品ならでは。