YoshitakaBaba

ゾディアックのYoshitakaBabaのレビュー・感想・評価

ゾディアック(2006年製作の映画)
3.7
最新のバットマンを鑑賞したらなんかこの映画に似てるなと思って再鑑賞しました。
きっとバットマンはこの映画影響を受けているだろうし、フィンチャーを意識したんだと勝手に思い込んでるフィンチャーフリークの自分にはそんな作品に観えてしまいました。
とは言え意識しているだけあってバットマン自体はダークな感じムンムンで面白いですが。

この映画フィンチャー自身が子供の時に影響与えた事件を映画化させたようです。
なのでかなり思い入れが強く特に派手なシーンなんかは正直全く無いんですが、その時代の空気感にかなり拘り、美術や映像表現に結構に費用がかかっていると耳にしました。
の割には偏った内容という事やこの事件自体未だに未解決って事もあるのかお金をかけた割には収益的にはそこまで大きい収益は見込めなかったような気がします。

フィンチャーが作り出す不気味な演出だったりがこの事件にマッチしているのか、個人的には凄く見応えのある映画に思います。

60年代終わりからこんな事件があって、当時少年だったフィンチャーはきっとショッキングな事件だったと思います。
未だに未解決事件として捜査されていて、ここ2年前に当時の暗号が少し解読されたとニュースになっていました。
もちろん逮捕には繋がっていませんが、とても衝撃な話ですよね。
この事件に基づくフィクション映画ではありますが、この事件の解決に人生を狂わされる登場人物がとにかくしんどいです。

この解決していない事件を映画化フィンチャーって偉大ですね。
この時点で無い話で犯人作っちゃったりなんてありそうですが、未解決のまま描いていてしかも解決側目線が凄く面白いです。

正直派手な映画ではありませんがオススメです。
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