修道院で起こった事件の真相を知る為に派遣された精神科医。彼女が修道院で見て、感じたものは。
マリアの再来なのか。(しかし子供は死亡)修道女として道を外したのか。
アグネスや修道女たちの、神の愛に満ち溢れて幸せを感じながら生きているという描写。対照的にマーサやルース修道院長は常識的な女性としての目線を持って見ている。
修道院としては、アグネスの美しい歌声は正に神の奇蹟。
アグネスは神に選ばれた修道女なのです。その修道女が子供を産んで殺すなど、あってはならない。
アグネスは実はルース院長の姪で、どうやら少し、知能に遅れがあるようです。
そして修道院にいる他の修道女たちも何らかの問題があるようで。
つまり、閉鎖された空間とそこに生きる人たちにとって。世俗とは違うという証であるのがアグネスでもある。だからこそ、彼女は守らなくてはいけないし、神の御技でなくてはいけないのです。それだからこそ、修道院にいる意味も価値もあるというような。
納屋のシーンで暗示されることを考えると、真実はこうであったろうと推測されます。
しかし、関わる人々はアグネスは聖なるものという認識を維持し続けるのです。
信仰とその拠り所とは。