ヒトラー来訪の最中、たった一日の内に起こる、ふたつの部屋の物語。混沌とした時代において少しずつ見えてくる真実の愛。冒頭すでに圧巻のロングショットに驚愕する。カメラは揺らいでいても映す先が見えているか…
>>続きを読むムッソリーニ政権の中、こぞってローマ市民はヒトラーを歓迎しに広場へ向かう。アパートメントに残った二人はその熱狂から置き去りにされている。ファシストから見下されたオトコと生活に疲れた主婦…。
最初に…
始まった瞬間のモノクロの均整的熱から、異常カメラによる見上げるビルへの接続が美し過ぎる。とにかく常にカメラが美し過ぎる。マストロヤンニ演じるこんな男の目を見張る効能。映画作るの上手すぎる。ファシズム…
>>続きを読む結構長い昔のニュース映像から始まって、モロに女性蔑視と古い夫婦の価値観が混じる家族からの圧迫を経て、「諸雑音」がすべて止んでからこの映画はようやく始まる。
オスカーノミネートを受けたのはかなり複雑な…
素晴らしかった……!
籠の中の鳥、うまく軍服を着れない青年、前衛絵画、揺れながらも自由に窓をすり抜けるカメラワーク……あらゆる細部がこの物語の本質に無理なく接続している。繰り返し見てみると台詞の細…
「これこそ傑作なのだ」と出演者のマルチェロ、マストロヤンニが言ってますが、ほんとに名作だと思います。
カンヌ映画祭に出品され賞は確実との下馬評だったのに、何の賞も取れなかった。カンヌの審査員はどうか…