あああ

トータル・リコールのあああのレビュー・感想・評価

トータル・リコール(2012年製作の映画)
3.4
90年の方のトータル・リコールだと勘違いして見てて、これが本当にあの名作SF映画トータル・リコールなのか?何かおかしいな、、と思ってたら、やっぱり違った。こっちはリメイクらしい。全く同じ名前で映画作るのやめてほしい笑

正直あんまり面白くなかった。アクションシーンが長すぎるし多すぎる。SF設定も適当でありがち。VFXは、かなり金がかかってそうな豪華な映像なんだけど、全く洗練されてなくて、どこかで見たような映像ばかり。この手のSF映画が増産されまくってるから、またこれか、、、となってしまった。
あ、でも横縦、縦横無尽に逃げ回るカーチェイスシーンは結構好きだった。(マイノリティ・リポートで似たようなシーンを見た気がするけど)

「妄想と現実が曖昧になって、本当の自分が揺らいでいき...」みたいなアイデンティティを問う物語かと思いきやそうでもない。メッセージ性があるようでない。フィリップKディックの無駄遣いだと思う。メインプロットは搾取される側の独立革命なんだけど、それもいまいちちゃんと描かれない。アクションシーンを撮るために、無理やり意識高そうなテーマを取ってつけたように見えてしまった。

SFとしても矛盾が多い。地球の直径1万2800kmを(直線距離ではないにしても)、たったの17分で移動できるフォールという乗り物が登場するのだけど、このフォールのスピードは単純計算で時速4.5万キロ。時速4.5万キロは第二宇宙速度超えで、つまり並のロケットよりも速い。そんな超スピードの乗り物の緊急ハッチを開けて屋外で戦闘するシーンがあるんだけど、流石におかしい。多分、開けた瞬間にフォールは大破して、主人公達は塵になって跡形もなく消え去ると思う。ロケットからいきなり外に出るようなものだからね。

ちょっと悪く言ってしまったけど、見てて結構楽しかった。
あああ

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