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ラッキーナンバー7のlptsのレビュー・感想・評価

ラッキーナンバー7(2006年製作の映画)
4.3
「拍手」

 あまりにも良くできた脚本の映画を観ると、鑑賞後思わず拍手したくなる。本作も、自然と拍手を送りたくなるような映画だった。作中に伏線を張り巡らせ、そのすべての伏線を見事に回収し、最後にストンと落とす。この瞬間に感じる爽快感と高揚感。本作は間違いなく、この映画鑑賞独特の幸福感にあふれる作品に仕上がっていた。そして、驚くことに本作は脚本だけが秀でてる映画ではない。まずキャストがとんでもなく豪華だ。モーガン・フリーマンとベン・キングズレーのタイマン演技対決は思わず目を見張った。この豪華なキャストをさらに魅力的に見せるスタイリッシュな映像もとても良かった。本作はアメリカ映画だが、どこかブリティッシュ映画を彷彿とさせる。脚本、映像、キャスト、この3つがハイレベルな時点で驚愕だが、本作はこれに加えて音楽も素晴らしい。本作の白眉は、ラストにかかるJ Ralphの「Kansas City Shuffle」。今日から1ヶ月、この曲が自分のラッキーナンバーになることは間違いない。
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