【法廷映画のススメ】番外編
グリシャム原作②
『ザ・ファーム 法律事務所』(1993)
〈フィクション (現代 / テネシー州) 〉
〈見処〉
①ベストセラー作家グリシャム原作
初の映画化作品
・『ザ・ファーム 法律事務所』(原題:The Firm)は、1993年に製作されたサスペンス映画。
・本作の舞台は米国テネシー州。ハーバード大学法学科の優等生ミッチ・マクディーア(トム・クルーズ)は、複数の大手法律事務所から、就職のハンティングを受け、うちメンフィスの税務方面を得意とする法律事務所から年俸8万ドル＋インセンティブと最高の労働条件を受け、大喜びで就職する。
・事務所の家庭的な雰囲気もあって妻とともに新しい生活を始めるミッチはベテラン弁護士エイヴァリー(ジーン・ハックマン)に師事を受けるが、やがてこの事務所には謎の死を遂げた4人の弁護士がいたことが判明、ミッチは事務所とシカゴ・マフィアの繋がりを知る……。
・本作は、アメリカの人気作家ジョン・グリシャムが1991年に出版し、初のベストセラーとなった自身の第二回作品『法律事務所』を原作とし、彼の小説では初の映画化作品となった。
・また。2012年には、自らが製作総指揮に携わり、ジョシュ・ルーカス主演にて、小説・映画版の10年後を描いたテレビドラマ『THE FIRM ザ・ファーム 法律事務所』が製作されている。
②結び…本作の見処は？
○: マフィア、FBI、悪徳法律事務所のボスたちを相手に、青年弁護士トム・クルーズによる必死の攻勢は、なかなかのスリルを味わえる。
○: 映画の舞台になることが珍しい中堅都市メンフィスの市内全域をロケしており、訪問経験者には鑑賞価値あり。
○: 当時、国際問題化していなかったであろうケイマン諸島のマネーロンダリングを題材にした、先進性のあるストーリー。
×: 「グリシャム原作」「法律事務所」が題材にあるにも関わらず、法廷シーンなし。弁護士に関係するのは、わずか「弁護士の守秘義務」のみで、大きく期待外れ
×: 上映時間155分の「鬼ごっこ」は、さすがにダレる。
すみません、「法廷映画」ではありませんでした。
