アクションに頼らないトム・クルーズの作品。良作。本作はリーガルサスペンスであり155分の上映時間から冗長にならざる得ない展開もあるが、緊張感がラストまで途切れない演出は見事。
ジーン・ハックマンは艶もあり永遠の悪童らしさを好演。ホリー・ハンターも彼女らしくない配役を好演している。
ヒロイン評であるが、妻アビー(トリプルホーン)との恋愛事情は不要と感じる。家庭を描く事で物語が弛緩してしまう。家での彼女の姿は財前直見にしか見えない。
本作では水増し請求を明かにしてトム・クルーズ一人が無難に助かったが、別作品では亡くなった同僚達ため重大な犯罪証拠を突き止めていただきたい。
