【"ソビエト"が たった一人で やってきた】
『ウォリアーズ』のウォルターヒルと元カリフォルニア州知事のシュワルツェネッガーがタッグを組んだ、80年代バディアクション映画。
今作ではソ連の刑事になったシュワルツェネッガーが、麻薬犯を追ってモスクワとシカゴでドンパチするストーリー。
シュワルツェネッガーとタイガー戸口がフンドシ一丁で雪原バトルをした後に、画面いっぱいにレーニンとマルクスの銅像が映るOPのインパクトがとにかく凄まじい、ハリウッド映画で最初に赤の広場の撮影を許可された作品だ。
冷戦時のB級アクションハリウッド映画なのに、ロシア側を主役にしたことがなにより嬉しいし、その主演をシュワルツェネッガーがやったことが凄く嬉しい!
しかも笑わない堅物巨人なシュワルツェネッガーのイメージが、ハリウッド演出万歳なロシアのインパクトに絶妙にマッチしていて、これは最早奇跡に近い。
舞台がシカゴに変わると、ロシアの時には感じた派手さが薄れてくるものの、なんか地元に帰ってきたような安心感があってとても良い。落ち着く。
銃撃シーンは容赦がないし、ヒロインっぽい人がいつの間にかに犯人に殺されていたこともグッドポイントだろう👌
この映画は火力が物を言わせていた80年代だからこそできた作品だと思う。
僕が一番好きな場面はラストの赤の広場での敬礼。
敵対していた筈の国の文化に触れて、より強く、逞しくなって帰ってきた男の姿に感動する!!
【アメリカは もう眠れない】