Reiren

俺たちに明日はないのReirenのネタバレレビュー・内容・結末

俺たちに明日はない(1967年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

実際に起きた事件をベースに作られた作品

破滅的でいて、どこかスタイリッシュなボニーと
クライドのキャラクターや話の展開は
フィッツジェラルドの小説を思わせる

実際の事件で当時の新聞がセンセーショナルに
書き立てて、鮮やかな手口で次々犯罪を犯す
彼らを熱狂的に読者が支持していたという事が
なんだかわかる気がする
ふたりとも俳優並みのルックスだし、警官たちを
翻弄する様が痛快だったのだろう

悪を悪と自覚していないがゆえの若さと無鉄砲さには
ある種の純粋さがあり、それが魅力とも言える

強盗を繰り返し、警官を殺し、追われる身で
ありながらのボニーの母の家のそばに家を
建てて(ボニーと一緒に)暮らしたいなど
と夢見る愚かなほどのロマンチストのクライド

そんな彼に惹かれてしまうボニー

ラストは仕方のない成り行きだったけれど
青春の暴走みたいな彼らの言動を
興味深く、引き込まれつつ観ました
Reiren

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