アダモ

俺たちに明日はないのアダモのレビュー・感想・評価

俺たちに明日はない(1967年製作の映画)
3.9
ボニー&クライド。
どこかできいた事あるって?

世界恐慌下のアメリカ。
二人はノンキでぼんやりしてる若いカップル。
生きる目的はなく、若さゆえの焦燥感をセックスにぶつける活きの良さ。
見てくれは中の上。
イワユル、チョイワル気取りのマイルドヤンキー。

夏の暑さか、砂煙のせいか。

ふとした出来心からスタートしたアメリカ横断銀行強盗ツアー。
なんとなく初回から上手くいき、あれよあれよと莫大な被害額を積み上げていく。

なんとなくマスメディアに祭り上げられる彼ら。
時代の寵児!
権力に抗う反逆児!
流れで殺人童貞という禁忌すら破る!
若い彼らに調子に乗る以外の選択肢はなかった…。

カラスの群れ。
不自然なほどシンと静まり返る周囲。
ラスト、二人のアイコンタクトが永遠の一瞬って感じで刺さるんだよなぁ。

めっちゃ楽しかったよ!

また会おうね!

って感じ?
まぁいい気なもんですがね。

兄貴の嫁さんがキレるシーンはいたたまれなさマックスやで(ラストよりズドーンとくる)!
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