あやと

俺たちに明日はないのあやとのレビュー・感想・評価

俺たちに明日はない(1967年製作の映画)
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明日の希望もない30年代アメリカ
反逆精神と金持ちからからの強奪で、当時の人達の鬱憤晴らしにもヒーローにもなり得たんだろうな
本当はそれだけじゃなくて、当時の情報の不透明性からくる彼らに対する大幅な話の盛り具合も拍車をかけていたとは思うけど

『テキサス・レンジャーズ』観てからだけど、両サイドの目線は等しくて、史実も調べる限り出来事と揺れ動きのミニマル感は整ってるから気持ちの部分でいろいろ興味深く感じられた

ラストシーンはなんか有名すぎて見覚えあった、何で観たか忘れたけど
視線が通った瞬間、彼らの認識のスローモーションを観てるかのようで、カメラと彼らの視線とで生み出される芸術に圧倒された
アメリカン・ニューシネマの金字塔と言われるだけはある、ハッピーエンドだけが全てじゃない、そこに生み出される刹那的すれ違いと雰囲気が、詩的な余韻を生み出す
そういう感覚は、今またハッピーエンドが多くなった今だからこそまた響くものあるんだろうなと感じた
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