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麻雀放浪記のふるっとのレビュー・感想・評価

麻雀放浪記(1984年製作の映画)
4.1
自分と全く違う価値観の男たちの生き様がうまく描かれていて、面白いと感じる。

哲也以外は人間的によろしくない感じだけど
憧れる部分もある。

自分の腕っぷしのみで勝負し
家を失うことすら恐れない。

勝負に負ければ容赦なくかっぱぎ
死んだら人生的に負けなので身ぐるみ剥がす。
でも「いい勝負だったな。もう二度あんな勝負できないかもな」と実力を認め合う。

女衒のタツの立ち居振る舞いは格好いいし
(仕事は現代の価値観で見たら
中間搾取的なイメージなのでマイナスしかないが。当時は何かしら生産性のある職だったのか?)

ケンと大竹しのぶのカップルは
物語が進むに連れ
お互いダメ人間に惚れてしまう難儀な状態が
分かっていく様が面白い。

印象的なシーンはこのカップルの割合が多い。
大竹しのぶが、蛾を潰しながら
「逃げちゃえばいいのにね」と
自身の境遇に照らすシーンとか、
ケンが蛾NGだったり
母親と大竹しのぶには迷惑かけていいんだ発言とか
線路の下で 田舎の話するとことか。
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