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麻雀放浪記のピッコロのレビュー・感想・評価

麻雀放浪記(1984年製作の映画)
4.2
必殺!つばめ返し!

ロンとか、ポンとかチーとか何を言ってるのか、さっぱり分からなかったが面白い。
麻雀のルールは、ほとんど知らない。
ギャンブルも、まったくやらないので、一つも共感できない世界。

なのに、彼らの生き方、心ざしがカッコいいし憧れる。
これが男の世界だ!
これが男の生き方ってもんよ!

主演の真田さんは、若くてカッコいいというか可愛い。
主人公が麻雀でのしあがっていくストーリーと思ってたら少し違って、どちらかというと主人公は傍観者みたいな立ち位置。

戦後を舞台にしているので、まだ町のあちこちに戦争の傷跡が残っている。
外国人が日本人を下に見ており、舐めている。
戦争には負けたけど、自分たち個人は降参した覚えはない。

そんな時代に生きる人々の人間ドラマを主に描いているので麻雀を知らなくても楽しめる作品。
また、グルグル旋回するカメラワークも印象的で、"てんほう?"、つばめ返しなどのイカサマも見る事ができる。


博打のためなら、家でも女でもなんでも賭けに使う。

お前たちは、今の生活に満足し一生家つき、飯つきを人生だと思っている。
お前たちに出来るのは長生きだけだ。
クソ垂れて我慢して生きてるだけだ。

まさにその通り。退屈で平凡な人生を送っている。
人生には、少しの博打と度胸が必要なのかもしれない。
失敗を恐れてはダメだ。
そんな男にロマンはない。🌰

と、お家で寝転がって映画を見ている自分の心にグサーッと突き刺さった。

自分も、そんな男になりたい!

俺に惚れると、火傷するぜ!

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