だい

噴火山の女のだいのレビュー・感想・評価

噴火山の女(1950年製作の映画)
2.1
イタリアのエオリア諸島にある、
当時実際に水道も電話もなかった辺境の火山島ヴルカーノを舞台にしたドロドロのドラマ。ドロドラ。

ストーリーはわりとどうでもいい。
ストーリーそのものより、
そこから見えてくる当時のイタリアの片田舎の習慣や価値観がやべぇ。

1度も会ったことがなくても写真だけを頼りに結婚に来た男を、大勢で港で出迎えたり、
結婚資金をアメリカで稼いでから迎えに来るとか、
いろいろほっこりする所もあれば、

田舎ならではの陰湿な人間関係(日本でもいまだにある模様)とか、
嫌がらせのために犬を生き埋めにするのは流石にドン引きするわ…
結婚詐欺のアップグレード版みたいな行為が存在してたのもすげぇ。

洋の東西を問わず、
都市への人口の集中は宜なるかななのである。


とりあえずアンナ・マニャーニの貫禄が相変わらずやばい。
人間味があって空回るオバハンを演じさせたら最強クラス。
今まで見た映画でもこの作品でも、ほとんどがしかめっ面しかなかったから、
酒場のシーンでの楽しそうに盛り上がるマニャーニおばさんにほっこり。
ラテンの魂を感じる。


100分以上ガチャガチャやってきて、
オチはあれでいいのか??
だい

だい