LEE

ヒーロー・オブ・クンフー 裸足の洪家拳のLEEのレビュー・感想・評価

4.7
薄命の貴公子傅聲の小子シリーズの一本
前回レビューした裸足のクンフーファイターのリメイク元である一本だったりする


裸足のクンフーファイターとの比較をするならば本作は主演、つまり傅聲によりスポットが当たった作風となっている
狄龍ポジションである威冠軍のエピソードは過去に用心棒として人にいいように使われたことがあり傅聲の事を心配に思っている兄貴分となっていて彼の恋愛シーンなどは存在しない(すごい張徹っぽい
当たり前だけどもその分傅聲のシーンが増えており裸足のクンフーファイターでアーロンの描写がもっと欲しかったと思っていた僕にとってはいいバランスだと思った
ハッキリ言うと傅聲が全く救われない話なので爽快感を得られるような作品ではないが田舎から出てきた純粋な傅聲が人に利用されて命を散らしていく様子は涙無くして見られない(娼婦が墓参りに来るシーンが泣ける…
あと裸足のクンフーファイターでアーロン矢刺されても死なないってすごいなぁと思ったけど本作はお腹刺されてる状態で遊郭?行くという無茶してるのがさすが張徹って感じ笑
とにかく本作は傅聲の魅力を思う存分に引き出した一本だと言えると思う


カンフーは主にvs大人数がメイン
武術指導は劉家良なのてそこは安心で力強いカンフーを演出することに成功している
やっぱり75年あたりだと武術指導では劉家良が頭一つ抜けてるように個人的には思うなぁ
傅聲もOPで素晴らしい演舞を見せてくれるので必見
でも威冠軍のアクションシーンがまさかの二箇所しかなかったのは驚き


前評判以上の傑作!
とってもおすすめ!
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