のんchan

栄光のランナー 1936ベルリンののんchanのレビュー・感想・評価

4.2
東京2020オリンピック開催まであと91日となりましたが、無事に開催なるか注目されるところです。
そこでお勧めしたい素晴らしい伝記映画🌟
ウィリアム・ハート出演作品として知った本作ですが...オリンピックに纏わる当時の事実が知れての驚きと、スポーツマンシップの爽快感を感じられる良作でした。

1936年のベルリンオリンピックで、史上初の4冠を達成したアメリカの黒人陸上競技選手ジェシー・オーエンスの半生を描いています。

当時のアメリカ🇺🇸国内での人種差別の背景、黒人差別の根深い歴史、またドイツ🇩🇪のヒトラー政権にあった抑圧。
社会情勢を絡めて、1人の青年オーエンスの勇気、忍耐、強い決意がよく表れています。『ビール・ストリートの恋人たち』のステファン・ジェームスはまさに適役です。

オーエンスを見抜き、厳しくも熱心に支え続けた名コーチ役に、ジェイソン・サダイキス。
脇を固めるオスカー俳優、ジェレミー・アイアンズとウィリアム・ハート。

オリンピックにはどうしても政治的圧力が掛かるところがあるが、そんなドイツで黒人は歓迎されないと思って臨んだオーエンス。
ところがスタジアムの大観衆は黒人選手に大声援を送ってくれたし、ヒトラーが握手はしなかったものの、食事のテーブルも分け隔てなくみんな一緒だった。

感動するのは、ライバルのドイツ人選手がアドバイスしてくれるエピソード。そして2人の厚い友情はその後ずっと続いたという素敵な事実。

いつもの如くですが、エンドロールにはご本人の写真、関係者の写真を見る事が出来ます。

フォロワーさん達のレビューが上がっていないようですが、オリンピック前に少しでも気持ちを高めるにはピッタリかと💫
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