オーウェン

栄光のランナー 1936ベルリンのオーウェンのレビュー・感想・評価

3.4
1936年のベルリン・オリンピックで、ヒトラーは白人の優越性を証明するため意気揚々だった。
だがそこにアメリカの黒人である陸上選手のジェシー・オーウェンスが数々の記録を打ち立てていく。

カール・ルイス登場以前までのメダル記録を持っていたオーウェンス。
それはアメリカ国内の人種差別や、オリンピックでのナチスに対する抗議などを乗り越えて達成したもの。

今見ると一人の考えがオリンピックへの精神を汚そうとしているわけであり、そこに風穴を開けるのが痛快に映る。

個人的には聖人みたいなオーウェンスよりも、彼を助けるドイツの選手ロングとの友情の方がよりドラマチックに見える。
むしろロングの方が劇的な人生だったのかもしれない。
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