まずは、観ていて二人の登場人物の名前が気にかかりました
一人はアベリー・ブランデージ、アメリカオリンピック委員会（USOC）の会長、後の国際オリンピック委員会（IOC）の会長になる人物
もう一人はベルリンオリンピックの記録映画「オリンピア」を作った女流監督のレニ・リーフェンシュタールです
ブランデージは、賛否が渦巻く中においてアメリカのオリンピック参加を強硬に推し進めた立役者ですが、劇中ではナチとの癒着、アメリカのリレーチームから土壇場でユダヤ人選手を外すなど、ブラックなイメージで描かれています
リーフェンシュタールは“ナチのお抱え監督”、“ヒットラーのお気に入り”などと評されていますが、本作では政治や民族を超えたスポーツの崇高さを目の当たりにし、映像作家として撮影に邁進します
さらに調べると、この「オリンピア」以降、オリンピック記録映画というジャンルが正式に残されることになったそうです
何が言いたいかといいますと、
結果的にこの二人は主人公オーエンスの影の“立役者”だったということです
・・・と、随分回り道して失礼しました
