1936年のベルリンオリンピックで4冠を達成した、アメリカの伝説的な陸上選手ジェシー•オーエンスの半生を描いた作品。
ジェシー•オーエンスの存在は知ってはいたが、ここまで圧勝だったとは知らなかった。
黒人差別に晒されたり、アメリカ政府の思惑に利用されたりしながらも、自身の誇りや仲間の思いをかけて走り抜く姿には胸を打たれる。
黒人差別だけでなく、ナチスによるユダヤ人迫害も描かれ、当時の人種差別に抗ったフェアプレイ精神を感じる。
実情がどこまで反映されているのか疑問だが、当時を生きたオーエンスたちの物語のひとつの側面としてはアリだと思う。
けっこう幅広くオーエンスの人生が語られるが、
しっかりまとまっている。
綺麗事で終わらないラストも印象的。