籠

栄光のランナー 1936ベルリンの籠のレビュー・感想・評価

3.9
「ブローン・アウェイ 復讐の序曲」という90年代の大好きな作品の監督であるスティーブン・ホプキンスの久しぶりの新作なので優先して鑑賞。ベルリンオリンピックにて偉業を達成していながら歴史的に語られている記憶のないジェシー・オーエンスとそのコーチと人種差別を中心にブランデージの米国参加にまつわる黒歴史とリーフェンシュタールとゲッペルスの微妙な関係をクールに描き深く調べると何かしら考えるきっかけを与えられる。何も変わらないというセリフの通り4年後には東京オリンピックがやってくるが今作は米国製作ではない…
リーフェンシュタールが掘ってカメラをセットしているシーンの登場に作り手の本気を感じた。
今回スポットはあたらないが走り幅跳びの銅メダルは日の丸姿がかすかに映る田島直人である。
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