laszlo

若草物語のlaszloのレビュー・感想・評価

若草物語(1994年製作の映画)
3.5
1994年 アメリカ

子供の頃家に“若草物語“の本がありましたが男の子が読む本ではないと読みませんでした ”赤毛のアン”や“小公女“など女の子が主人公の小説はなんとなく手をつけませんでした ジェンダーフリーの現在では考えられないことなんでしょう その頃は男の子は男の子らしく女の子は女の子らしくと育てられ誰も疑問を感じませんでした 多様性のある世の中イコールジェンダーフリーではありませんがこれからは性別の垣根はドンドン無くなって行くでしょう 例えばクレカの申込書にある性別欄も無くなる? 看護婦が看護士になったように 夫や妻という言葉も無くなって配偶者またはパートナーという無味乾燥な言葉に置き換えられる?
森さんの発言で日本の多様性社会の遅れ(?)が世界的に話題になり東京オリンピック組織委員会次期会長には女性の橋本大臣が指名されました 世の中は激しく変わっています

そんな世の中になったからと言うわけでは全くありませんが この歳になって映画や小説を含めて初めてこの物語に触れました
面白かったです 内容については多分今更と言う感じですが 父親が出征中の4人姉妹とその母親の物語です 作者自身がモデルとなる作家志望の次女を通して描かれます 父親不在で慎ましい生活の中で起きる困難 恋愛と結婚 三女の死などを乗り越えて成長していく物語です 姉妹それぞれの個性が活き活きと描かれています 実力派俳優が揃っていて見応えがありました

要するに主人公が男か女かは関係ありません面白いか面白くないかです(当たり前ですね)
ところが世の中行き過ぎると当たり前を通り越して今度は逆差別が起こりかねません 今一度自らを省みて 素直な気持ちで物事を観る眼を養いたいものです

オリジナルは観てませんがリメイクされた名作はやっぱり名作でした
次は更に新しい若草物語“ストーリーオブマイライフ“を観る予定です
laszlo

laszlo