レスリー・チャンは天使なんだ。そうに決まってる。
ひょんなことからこの作品を知り、「美しすぎて出会った女性を尽く虜にしてしまう神父」をレスリーが演じているという文句に惹かれて視聴。
いやあ、面白かった……。。。
100分フルに使った壮大なコメディ。
レスリー演じる、誠実で優しい非の打ち所のない青年神父が、男に押し付けられた借金のせいでヤクザに追われている娼婦(アニタ・ユン)の懺悔を聞いて彼女を助けようと一念発起する。
そのままなぜか娼婦たちがルームシェアするアパートに引越し、彼女たちと生活を共にするのである……
……が、こんな展開にも関わらず、全く性的な雰囲気を感じさせないのがレスリーの凄いところである。
で、同時進行でラウ・チンワン演じるポンコツ刑事が後輩と一緒に、ヤクザと繋がりのある娼婦をずっと尾行してるんだけど、これがまた……コントの王道ですみたいな動きしかしないの。
男性向け低俗下ネタみたいなことばっか言ってんの。バカだな〜〜〜と脳みそ空っぽにして笑える。
ストーリーの軸は神父×娼婦のプラトニックな純愛なので、だんだん甘酸っぱくてなってきて見ていて心が暖かくなる映画でした。
ちなみにちゃんとアクションもある。
突然銃撃戦や肉弾戦が起きるので、香港映画だ!!って安心します。(??)
蛇足だけど、この映画が制作された1996年ってレスリーが40歳、ヒロインのアニタが25歳、ラウ・チンワンが32歳なのよね。
……レスリーの周りだけ絶対時間が止まってるよね。20代にしか見えないもんね……
レスリー・チャンの映画、という括りでみると、「恋する天使」という邦題はぴったりだと思う。だってレスリーは天使だもん。