乙郎さん

何も変えてはならないの乙郎さんのレビュー・感想・評価

何も変えてはならない(2009年製作の映画)
4.5
超絶。
リュミエールの時代からほとんど変わっていないような強靭なショットの数々。例えばこれにジャック・バリバールの経歴を挿入したり、物語仕立てにすれば崩れるほどの美しさを湛えている。
よく言われる「無時間性」についてもようやく感じとれたかな。フィックスにモノクロという画面をじっと見ていると、まるでこの映画やそれを見ている自分がどこにも属さず、開始から何分ということが意味をなさないように感じる瞬間が訪れる。
乙郎さん

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