HAL2016

何も変えてはならないのHAL2016のネタバレレビュー・内容・結末

何も変えてはならない(2009年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ペドロコスタの斬新さは人物以外の風景やものの取り扱い方にある。商業映画であれば俳優が必ず主体となるところ彼の映画では風景を含めた全体が同じ強度で描かれている。誰もいない風景が映し出されていたり、人物が画面の右隅に遠い彼方を向くような構図で配置されていたり。あたかも風景や人がこの映画では音楽までが並列で並べられています。それ故に意味を読み取ろうとした途端、難解というレッテルが貼られてしまうのだと。とは言え普通の映画(脚本がありストーリーがある映画)に毒されてしまっている私達には彼の映画を通して見るには睡魔と戦う覚悟が必要なのです。
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