ポンコツ娘萌え萌え同盟

葵秘帖のポンコツ娘萌え萌え同盟のレビュー・感想・評価

葵秘帖(1958年製作の映画)
3.1
謎の将棋図式に居場所が秘められた「葵秘帖」をめぐる娯楽サスペンス。
ストーリー的にはだ散らばっていた要素がだんだんと繋がってくるのがいいが、それ以上に身体に描かれた水星の記号、将棋図式の秘密、阿片に阿弥陀如来を求める坊主と若干ミステリー感のあるエッセンスを散りばめてるの魅力的だ。

とはいえ本作がミステリとして突き抜けてはいないので、あくまで娯楽サスペンスの中の要因の一つの範疇でもある。
映像的な面白さに関しては及第点なのだけど、ただ途中にある地獄を模したような空間が遊園地にありそうなお化け屋敷的な面白さがある(ただ怖さよりも雰囲気的にだいぶコミカルさの方が強い場面だけど)

まあそれよりも市川右太衛門の演じる峠魚太郎が本作の肝であり、それが描けてはいるので良し。